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2008全日本太道選手権大会 記事及び結果


大会の模様はKBS京都TVにて12月7日(日)19:00~19:55に放映されます。

2008全日本太道選手権大会 記事

京都市左京区にある京都市武道センターにおいてオープントーナメント2008全日本太道選手権大会が行われた。昨年に続き体重別での開催となり強豪他流派選手を含む男女約100名の選手が熱戦を繰り広げた。他流派では、理心塾(大阪)、新武塾(京都)、心技会(愛知)、拳遊館(兵庫)の選手が活躍し、オープントーナメント独自の盛り上がりをみせた。

【軽量級】65kg以下
 佐竹洋樹(佛教大学太道部)、廣田 遼(奥旨塾広島)、坂井翔也(奥旨塾河原町)、河野優一(奥旨塾大阪)の4名が準決勝に勝ち進んだ。
 準決勝第1試合、佐竹対廣田。佐竹は準々決勝で高橋裕範(新武塾)に競り勝ち他流派の準決勝進出を阻み、初のベスト4進出を決め波に乗る。廣田は6月の体重別で優勝し最優秀選手にも選ばれた今大会優勝候補筆頭の選手である。この両者8月の学生選手権でも顔をあわせているがこの時は再延長の大接戦を制し佐竹が勝利を収めるが今大会は以外の展開となる。本戦序盤、廣田のローがクリーンヒット、 佐竹受けの際、バランスを崩したところを見逃さず右ハイキック一閃、佐竹より序盤でダウンを奪う。一瞬の隙を取られた佐竹はこのままでは終われない。黙々と反撃を試みるがなかなか有効打にはならない。そのまま時間となり判定の末、廣田が決勝進出を決めた。
 準決勝第2試合、坂井対河野。坂井は全日本大会初出場ながら、準々決勝で昨年度3位の西村将哉(奥旨塾広島)との激戦に競り勝ち今大会絶好調。対する昨年全日本軽量級の覇者河野も危なげなくチャンピオンらしい試合展開をみせる。一回戦では他流大会で優勝経験のある花嶋正太(心技会)を難なく退け好調ぶりを感じさせる。実績ある河野に新鋭坂井がどうくらいつくか会場の期待が高まる。序盤より両者互いの様子を伺う静かな展開となる。パンチの見切りの良い坂井に河野は安全圏から鋭いローをヒットさせる。これが徐々にダメージとして終盤にかけ表れ始める。動きのきれが無くなったとみるや右ローの連打を浴びせる。坂井思わず崩れ落ちる、と同時にタイムアップ。河野が位をみせ決勝へ駒を進める。
 いよいよ決勝、廣田対河野。絶好調の両者。6月の体重別・準決勝でも対戦しているが、この時は廣田が接線の末、一本勝ちで勝利を収めている。開始早々より切れのある技が交差する。特に河野はスタミナ勝負では分が悪いと考えたか本戦勝負に出る。廣田との距離を詰め、得意の左右ローを小刻みにヒットさせていく。廣田は予想をしない展開にバランスを崩すシーンもみられたが何とかもちこたえ意地の反撃をみせる。河野が若干優勢をとった感じで本戦終了。副審の判定は割れた。河野に2本、引き分け2本。主審は引き分けを宣告、延長へ。後のない廣田は怒涛の反撃へ出る。ワンツーから左ボディが河野にクリーンヒット、河野の動きが止まる。ここを見逃さない廣田、左右のフック、ローの連打をたたみかける。河野も必死にもちこたえるが終盤のラッシュで防戦一方となり延長終了。判定の末、廣田が6月の体重別に続き軽量級を制し、河野の2連覇を阻止した。

【中量級】65kg以上75kg以下
大西 学(拳遊館)、森田淳平(奥旨塾本部)、足達慶輔(奥旨塾本部)、尾園大輔(奥旨塾本部)の4名が勝ち上がる。
準決勝第1試合、大西対森田。他流派でベスト4に勝ち上がった大西。切れのある突き蹴りを武器に準々決勝では優勝経験もある赤尾利典(奥旨塾本部)に判定で勝ち波に乗る。森田は6月の体重別中量級で優勝し今大会も優勝候補筆頭の選手だ。しかし今日の森田にいつもの切れがない。本戦互いに様子を見合うかたちになり、有効打のないまま延長へ。延長序盤に大西の放った左ミドルが低く入りファウルとなる。一試合後に再開となったがここから森田の動きが一変する。前へ前へ距離を詰め、ワンツーミドル、ハイとコンビネーションを鋭く打ち込む。スピードの上がった森田についていくのがやっとの大西。徐々に森田の攻撃をもらってしまう。このまま時間となり判定の末、森田が2年連続の決勝進出を決めた。
 準決勝第2試合、尾園対足達。本部同士の戦いとなる。本線中盤までは足達が試合をリードする。インローからワンツー、ボディストレートとヒットを重ねていく。しかし尾園も黙っていない。渾身の右フックがクリーンヒット、足達一瞬動きがとまる。反撃を試みる足達に尾園のまたもや右フックが炸裂、ぐらつく足達。しかし、ここから足達の粘り強さが発揮される。顔面への攻撃からボディへ変化。これが見事に的中し、今度は尾園の動きが止まる。そこに迷わずラッシュをかけ完全に足達ペースになったところで時間。足達が決勝進出を決めた。
 決勝、森田対足達。6月の体重別決勝戦の再現となる。本戦突きを使っての攻撃を展開する両者だが、足達の突きのほうが小さく速くヒットし森田の突きは大振りで空振りが目立つ。しかし決定打にはならず本選引き分けで延長へ。延長中盤までは本戦と変わらず突きのコンビネーションを互いに打ち合うかたちとなるが足達はここでローに繋げる作戦に出る。森田はローに反応できずもらってしまいバランスを崩すシーンも。足達がペースを掴んだところで時間。判定は足達に2本、引き分け2本。主審は引き分けを宣告、再延長へ。中盤まで互角の打ち合いとなるが足達がローをヒットさせ森田苦しい展開に。ダメージがあるのか幾度となくバランスを崩すシーンも。森田必死の反撃も鋭さに欠け有効打にならない。そして無情のタイムアップ。足達が優勝をもぎ取った。負けた森田は2年連続決勝敗退となり課題を残す結果となった。

【重量級】75kg以上90kg以下
 上村直宏(佛教大学太道部)、若林信人(理心塾)、村崎圭太(佛教大学太道部)、山中雅博(奥旨塾本部)の4選手が準決勝へ駒を進めた。
 準決勝第1試合、上村対若林。上村は本年学生選手権で3位に初入賞し、まさに伸び盛りの選手。若林は他流試合で数々の優勝、入賞を収める強豪他流選手だ。準々決勝では、優勝候補の一角、亀井頌司(奥旨塾文教道場)を右フックのカウンターでダウンを奪い一本勝ちを収めその存在感をあらわす。左右のスタンスを使い分けトリッキーな動きと基本的な動きをうまく使い本線をリードしていく。上村は若林の重く鋭い左ミドル、右フックなどもらってしまうが動じない。手数的には劣る上村だが時折みせるストレートが若林の動きを徐々にとめる。両者決定打のないまま本戦引き分けで延長へ。延長に入ると完全に上村のペースとなる。ストレートから左右ローをヒットさせ若林のバランスを崩していく。最後の力を左奥ローに鋭く使い形勢逆転を狙う若林だが上村まったく動じない。スタミナ切れした若林にパンチの連打を浴びせたところで時間。首を傾げる若林。判定の末、上村が初の決勝進出を決める。
 準決勝第2試合、村崎対山中。村崎は昨年中量級で優勝。本年より重量級に階級を上げ体重別、学生選手権とすべて優勝している学連のホープだ。それには豊富な練習量と緻密な村崎独特の試合運びにある。村崎は重くシャープなローを巧みに使い、相手の動きにあわせてのローをあわせ、相手がいつくと自らローを打って出る。そして相手がローに意識がいったところにローと見せかけてハイに変化し相手を苦しめる。本戦終盤、攻め入る山中にインローがヒット、山中崩れ落ち技ありを奪われる。終始村崎ペースのまま終了。判定で村崎が決勝進出を決める。
 いよいよ決勝戦、上村対村崎。佛教大学太道部の先輩、後輩の対戦となる。突きの得意な後輩・上村はスピードを上げ果敢に攻め入る。しかし村崎も落ちついて受け止め要所要所で打ち返しのローを放つ。本戦有効打なく引き分け。延長に入ってもスタイルを変えない村崎のローがここからじわじわと効きはじめ突きにあわせたインローで崩れ落ちる上村。何とか立ち上がるが主審が一本のコール。村崎があぶなげなく優勝し、貫禄をみせつけた。村崎は学生生活最後の試合を有終の美で飾った。

【超重量級】90kg以上
 今大会より新しく設けられた階級・超重量級。語堂正範(奥旨塾烏取)、池原知宏(奥旨塾広島)、廣沢 翔(奥旨塾大阪)、前川幸憲(フリー)の4名が準決勝へ。
 準決勝第1試合、語堂対池原。本年体重別重量級を制している語堂。優勝候補の筆頭に対し経験の浅い池原が挑む。開始から左右のフックで攻め入る語堂。池原防戦一方となり、たまらずダウン。主審が試合を止めた。語堂が快心の一本勝ちで決勝へ駒を進めた。
 準決勝第2試合、廣沢対前川。廣沢は2003全日本選手権の覇者で、昨年4年ぶりの復帰を果たし、やっかいなヒザの故障を抱えながらも昨年全日本・重量級で3位、本年体重別・重量級では4位と徐々に感覚を取り戻してきた。対する前川はフリーで初出場の選手だが切れが良く、タイミングを取るのがうまい。廣沢は序盤、前川のロー、フックをもらうが前へ前へと距離を詰め、重いローを武器に攻め入る。中盤以降後退が目立つ前川に容赦なく廣沢の攻撃がヒットする。廣沢優勢のまま時間となり判定の末、廣沢が決勝進出を決めた。
 決勝戦、語堂対廣沢。130kgの語堂に125kgの廣沢。まさに超重量級の試合に会場も大いに沸く。開始早々より左右の重いフックと膝で攻め入る語堂。廣沢もその動きをよんでか打ち終わりにローを蹴りこむ。やはり一発一発が重い両者。語堂のフックか廣沢のローか。語堂のフックはガードの上からも廣沢にダメージを与えていく。しかし語堂の足にもダメージが蓄積し、ぐらつく場面も。中盤から終盤にかけてインロー、アウトローでヒット数を上げていく廣沢が次第にペースを取りかけたところで時間。判定は廣沢に1本、分けが3本。主審は引き分けをコール。延長に入っても本戦同様休みなく打ち合う両者。ここで今度は語堂のフックが廣沢を苦しめる。何とか打ち返すが若干、語堂優勢で時間を迎える。静まる会場、判定は語堂に2本、引き分け2本。主審は語堂の勝利を宣告。語堂が初の超重量級の栄冠を手にした。今大会の最終試合を熱く締めくくった両者に会場から惜しみない拍手が沸き起こった。
 尚、今大会の最優秀選手賞は佛教大学太道部・主将の村崎圭太が受賞。何事も努力が大切という見本のように選手の見えない努力が報われた結果の価値ある受賞で今大会の締めくくりとなった。




2008全日本太道選手権大会 結果

【軽量級】
優 勝 廣田 遼(奥旨塾広島)
準優勝 河野優一(奥旨塾大阪)
第3位 佐竹洋樹(佛教大学太道部)
敢闘賞 坂井翔也(奥旨塾河原町)
殊勲賞 西村将哉(奥旨塾広島)
殊勲賞 高橋裕範(新武塾)
特別賞 花嶋正太(心技会)

【中量級】
優 勝 足達慶輔(奥旨塾本部)
準優勝 森田淳平(奥旨塾本部)
第3位 尾園大輔(奥旨塾本部)
敢闘賞 大西 学(拳遊館)
殊勲賞 鈴木健太(心技会)
特別賞 松本幸治(奥旨塾河原町)
特別賞 新井健宏(フリー)

【重量級】
優 勝 村崎圭太(佛教大学太道部)
準優勝 上村直宏(佛教大学太道部)
第3位 山中雅博(奥旨塾本部)
敢闘賞 若林信人(理心塾)
特別賞 亀井頌司(奥旨塾文教道場)
特別賞 弓場矢一(奥旨塾島根)

【超重量級】
優 勝 語堂正範(奥旨塾烏取)
準優勝 廣沢 翔(奥旨塾大阪)
第3位 前川幸憲(フリー)
敢闘賞 池原知宏(奥旨塾広島)

【女子の部】
優 勝 西村友里(京都文教大学太道部)
準優勝 杉原有紀(京都文教大学太道部)
第3位 上坂あゆみ(奥旨塾広島)
敢闘賞 平光由佳(京都文教大学太道部)


【最優秀選手賞】 
村崎圭太(佛教大学太道部)

  

Posted by taido at 10:28最新情報