2011年12月13日

2011全日本太道選手権大会 記事

2011年11月6日(日)京都市武道センターにおいて2011全日本太道選手権大会が開催された。男女約100名の選手が頂点を目指して熱戦を繰りひろげた。

●軽量級

優勝 西村将哉(奥旨塾・広島)

昨年度全日本太道選手権大会 軽量級・優勝。本年8月、第21回太道西日本大会 重量級・優勝と実力をつけてきた西村。今大会筆頭の注目選手である。 準々決勝で1本勝ち、準決勝でも岡田光史(奥旨塾・鳥取)との対戦で判定ながら圧勝し危なげなく決勝へ。
対して決勝に上り詰めたのが過去軽量級で2連覇を果たしている渡部靖史(奥旨塾・大阪)。1回戦で林 俊輔(修徳会)を判定で、準々決勝では小世古重樹(フリー)からローとボディアッパーでダウンを奪い一本勝ちし、準決勝でも滝本 健(奥旨塾・広島)よりボディアッパーで一本勝ちとこちらも危なげなく決勝へ。
予想通り決勝に勝ち上がってきた実力伯仲する二人。しかし西村の仕上がりが光る。
決勝戦、互いに様子を伺った後仕掛けた西村。右ストレートから左ボディを放ち渡部がブロックをした瞬間、西村の左ハイが一閃。クリーンヒットし崩れ落ちる渡部。立ち上がることができず西村が2年連続の優勝を決めた。

西村のコメント
「優勝できたことは素直に嬉しいです。しかし、多くの課題が見つかり、また新たな目標ができたのでその目標に向って稽古します。」

●中量級

優勝 足達慶輔(奥旨塾・本部)

昨年体重別太道選手権大会中量級・優勝、その他数々の太道での戦績を持つ足達。優勝候補の筆頭だ。太道の技、動きがキックでも通用することを証明するためキックの大会にも出場。元チャクリキ ライト級1位、2008KAMINARIMON関西大会-65優勝の実績をつくり現在もDEEP☆KICKで活躍する。準々決勝、準決勝とあぶなげなく圧勝する。
対して勝ち上がってきたのが廣田昌也(奥旨塾・広島)。8月に行われた太道学生選手権大会で初優勝し上り調子で全日本に挑む。準々決勝では村橋令考(佛教大学太道部)との接戦を(3-2)で征し、準決勝では松尾直樹(奥旨塾・山科)から先に効果ポイントを奪われるも、終了間際に飛び後ろ蹴りにて一本勝ちし決勝へ。
決勝戦、一進一退の緊迫した攻防が繰り広げられる。本戦終了間際、足達の右ローがヒットしそれまで崩れをみせなかった両者であったが廣田のスタンスが少し崩れる。そのまま時間となり判定引き分けで延長へ。延長に入りやはり左足を気にする廣田に容赦なく足達ローを仕掛けるが廣田も応戦する。廣田がラッシュをかけ足達ヒットを許すがスタンスは崩れない。そして要所要所で右ローをヒットさせてゆく。徐々に崩れの大きくなった廣田に足達がプレッシャーをかけ、体勢が崩れたとこころへ右ロー。崩れ落ちる廣田。そのまま立ち上がれず足達が勝利。
数々のプレッシャーを跳ね除け期待通り足達が堂々の優勝を決める。

足達のコメント
「今回の試合は反省点が多かったですが、将来太道の技がK-1等の強豪相手にも通用する所を観たいと思います。」

●重量級

優勝 語堂正範(奥旨塾・鳥取)

ここ数年負けなしの語堂。難なく決勝へ上り詰める。
対して勝ち上がったのは2004学生時代に全日本を制した廣沢 翔(奥旨塾・大阪)。準決勝では192cm82kgで鋭くキレある技を持つ新鋭・鄭 慶浩(奥旨塾・河原町)を降し決勝へ。
決勝戦、3年ぶりの対決となる両者。115kgの語堂に130kgの廣沢。足を止めて打ち合う両者。語堂は左右のフック、アッパーなどパンチを軸に、対する廣沢は左右のローを軸に展開する。本戦は廣沢の小さなローの連打がヒット。ヒット率では優位にたつが語堂にダメージを与えきれない。語堂も左右のフックで応戦し互角の展開となる。本線引き分けで延長へ。延長に入ると語堂のプレッシャーが強くなり廣沢は防御の体制が多くなる。互いにダメージはないものの語堂が優勢で時間となる。判定の結果、副審2本の旗が上り主審も語堂の勝ちをコール。昨年に続き語堂が栄冠を勝ち取った。

語堂のコメント
「大会は自分の自己鍛練の場であり、常に挑み続ける姿勢をこれからも大切にして行きたいと考えています。」




2011全日本太道選手権大会 結果

【軽量級】
優 勝 西村将哉(奥旨塾 広島)
準優勝 渡部靖史(奥旨塾 大阪)
第3位 岡田光史(奥旨塾 鳥取)
敢闘賞 滝本 健(奥旨塾 広島)
殊勲賞 後藤大輔(奥旨塾 山科)
特別賞 小世古重樹(フリー)

【中量級】
優 勝 足達慶輔(奥旨塾 本部)
準優勝 廣田昌也(奥旨塾 広島)
第3位 高橋裕一(奥旨塾 広島)
敢闘賞 松尾直樹(奥旨塾 山科)
殊勲賞 村橋令考(佛教大学太道部)
特別賞 北窪訓之(フリー)

【重量級】
優 勝 語堂正範(奥旨塾 烏取)
準優勝 廣沢 翔(奥旨塾 大阪)
第3位 鄭 慶浩(奥旨塾 河原町)
敢闘賞 笹原一吉(奥旨塾 山科)
殊勲賞 松岡 根(フリー)
特別賞 河合寿卓(烈士会館)


【女子の部】
優 勝 佐々木栄里(京都文教大学太道部)
準優勝 藤木芹圭 (京都造形芸術大学太道部)
第3位 木下晴菜 (京都文教大学太道部)
敢闘賞 大田明歩 (京都文教大学太道部)

【最優秀選手賞】 西村将哉(奥旨塾・広島)


同じカテゴリー(最新情報)の記事画像
2014全日本太道選手権大会 記事
オープントーナメント2011全日本太道選手権大会
月刊フルコンタクトKARATE 2011年7月号
月刊フルコンタクトKARATE 2011年6月号
2010全日本太道選手権大会 写真紹介
2010体重別太道選手権大会 写真紹介
同じカテゴリー(最新情報)の記事
 オープントーナメント2015全日本太道選手権大会 記事 (2016-01-19 22:21)
 2014全日本太道選手権大会 記事 (2015-01-26 18:46)
 オープントーナメント2011全日本太道選手権大会 (2011-08-31 10:34)
 月刊フルコンタクトKARATE 2011年7月号 (2011-05-20 10:47)
 月刊フルコンタクトKARATE 2011年6月号 (2011-04-18 14:02)
 2010全日本太道選手権大会 写真紹介 (2011-02-01 17:59)
Posted by taido at 16:26 │最新情報