2010年07月26日

2010体重別太道選手権大会 写真紹介

去る平成22年6月13日(日)に京都市武道センター(旧武徳殿)において「フルコンタクトオープントーナメント2010体重別太道選手権大会」が開催された。軽量級(65kg以下)中量級(75kg以下)重量級(75kg以上)の3階級に分けて行われました。熱戦の雰囲気を下記大会写真をご覧ください。

【軽量級決勝】




【中量級決勝】




【重量級決勝】




【試合風景】








【中井宗帥と軽量級入賞者】




【中井宗帥と中量級入賞者】




【中井宗帥と重量級入賞者】




【中井宗帥と全階級入賞者】


  

Posted by taido at 20:54最新情報

2010年07月12日

フルコンタクトオープント-ナメント

2010体重別太道選手権大会 結果及び記事


日  時:平成22年6月13日
主  催:日本太道連盟 奥旨塾
会  場:京都市武道センター(旧武徳殿)


京都市武道センター(旧武徳殿)において「フルコンタクトオープントーナメント2010体重別太道選手権大会」が開催された。軽量級(65kg以下)中量級(75kg以下)重量級(75kg以上)の3階級に分けて行われ、中でも各種大会で活躍する大西広之(拳聖会館)が軽量級で参戦し、注目を集めた。
予選を勝ち上がった32名の選手が午後の本戦へと駒を進め、熱戦を繰り広げた。

【軽量級】
河野優一(奥旨塾大阪)、足達慶輔(奥旨塾本部)、西村将哉(奥旨塾広島)、渡部靖史(奥旨塾大阪)の4名が準決勝に勝ち進んだ。
準決勝第1試合、河野VS足達。河野は準々決勝で林 直樹(修生館)をあぶなげなく振り切りベスト4へ勝ち上がる。足達は今大会優勝候補NO.1の呼び声が高い大西広之(拳聖会館)と準々決勝で対決。再々延長までもつれる互角の試合となるが効果ポイントを奪った足達がこの激戦を制し準決勝へ。
激しい攻防が展開せれるが前半から中盤にかけ河野が距離を制しヒットを重ねる。しかし足達は動じず黙々と前にプレッシャーをかける。終盤、疲れのみえはじめた河野に足達のボディ、ショートアッパーがヒット。後退をよぎなくされる河野に足達の容赦ない連打が入り、河野場外へ出てしまう。足達に効果1が入る。そしてそのまま時間となり足達が決勝へいち早く進出を決めた。
準決勝第2試合、西村VS渡部。準々決勝では村橋令考(佛教大学太道部)、中神吉彦(修徳会)の両者に撃ち勝ち準決勝に進出してきた二人。まず仕掛けたのはやはり若手筆頭の西村。得意のワンツーから左ボディがヒット。一瞬動きの止まった渡部を西村見逃さずラッシュをかけ渡部を場外へ。西村に効果1が入る。前半でポイントを失った渡部はここから怒涛の反撃をみせる。得意のフックから左奥ローをうまく使い中盤から終盤にかけ有利に試合を展開するがあと一歩のところで時間となる。判定の末、西村が接戦を制し決勝進出を決める。
いよいよ決勝戦、足達VS西村。まずは西村が仕掛けた。鋭いワンツーから左ボディ、ローと次々と技をつなげていく。先手を取られた感のある足達だがここでこれまで見せなかった攻撃に転ずる。スススと間合いを詰めたかと思うと奥足へローを叩き込む。意表をつかれた西村、一瞬動きが止まるがたちまち打ち返しに転ずる。しかしその打ち返しの後へ足達の奥ローが容赦なく打ち込まれる。準決勝での渡部戦を参考にしたのか。西村も返すが徐々にスタンスが崩れ始める。奥足のダメージが気になる西村に今度は足達の右ローが連打で叩き込まれる。西村耐え切れずダウンを喫してしまう。何とか立ち上がるもまもなく終了の太鼓が響く。判定の末、足達が栄冠を手にした。足達の戦略がひかる試合となる。会場からは両選手に大きな拍手が送られた。

【中量級】
北窪訓之(フリー)、坂井大樹(奥旨塾滋賀)、増村和也(奥旨塾広島)、尾園大輔(奥旨塾本部)の4名が準決勝に勝ち進んだ。
準決勝第1試合、北窪VS坂井。中量級の中でも決して大きくない北窪だが豊富な経験と巧みな試合運びでここまで勝ち上がってきた。対する坂井は成長著しい太道若手ホープ。序盤静かな立ち上がりをみせる両者。互いをけん制し様子を伺う。北窪はここまでカウンターを狙いヒットを重ねてきたがここでもその狙いが的中する。体力指数も上回りパンチの得意な坂井はじわじわと距離を縮め、狙いを定める。北窪がローを放ったところをカットし右ストレートをクリーンヒットさせる。後退する北窪にチャンスとみるやパンチの連打を放つ坂井に北窪の右フックがカウンターでクリーンヒットし、ダウンを喫する坂井。立ち上がろうとするが主審がストップを宣告。北窪が一本勝ちで決勝進出を決める。
準決勝第2試合、増村VS尾園。実力をあげてきた若手増村に実績ある総本部指導員・尾園。しかし尾園は持病の腰痛をかかえている。明らかに動きの重い尾園に増村はシャープなロー、パンチをあびせていく。尾園動きがとまり攻撃をもらってしまうが何かを狙っている。増村優勢に試合を進めるが左フックを空振りしたあと一瞬気を抜いた増村。そこへ尾園小さく鋭いボディアッパーがクリーンヒット。増村そのままくの字に倒れこみ立ち上がれず尾園が劇的な逆転勝利を収める。会場はまさかの展開にざわめきがおこった。
決勝戦、北窪VS尾園。北窪42歳、尾園38歳とベテラン同士の対戦となる。北窪はここまでカウンターを中心に相手の動きにあわせて技を繰り出す展開をしてきた。対する尾園はそんな北窪の狙いに乗らぬようどっしり構え相手を伺う。両者単発で様子を伺うものの、互いの誘いにのらぬ静かな駆け引きが展開される。しびれをきらせたか北窪がハイキックやバックブローなどを仕掛けるが距離があわず空振りとなる。一発狙いぎみの北窪からカウンターという狙いが一瞬消えた。そこを尾園は見逃さない。いままで動きをおさえていた尾園がワンツーフック鋭く攻め入りヒット。ぐらつく北窪に尾園は右フックをうち込み北窪ダウン。主審が試合を止めた。立ち上がったあと「しまったー」とおもわずうなだれる北窪。本部指導員・尾園が駆け引きを制し頭脳的な試合運びで嬉しい体重別初優勝を飾った。

【重量級】
加藤誠次(大森道場)、語堂正範(奥旨塾鳥取)、上村直宏(佛教大学太道部)、岩井保憲(日本拳法)の4名が準決勝に勝ち進んだ。
準決勝第1試合、加藤VS語堂。これまで対戦経験のある両者。今まで加藤はフック中心の攻めであったが今回はインローを語堂に浴びせていく。語堂はあせらずじわじわ距離をつめ、ローにパンチをあわせる。加藤はヒットアンドウェイで語堂のパンチを外す動きをみせるが時間の経過とともに徐々に語堂が距離をあわせていく。そんな中、語堂の放った左右のフックが加藤をとらえ加藤ダウンを喫してしまう。何とか立ち上がるが今度は右フックから左ボディアッパーがはいり加藤2度目のダウン。併せて1本。語堂が危なげなく決勝へ進む。加藤にとって思い通りの展開ができず悔しい敗戦となる。
準決勝第2試合、上村VS岩井。今回初出場の岩井。173cm、83kgと重量級の中でも決して大きくないが自分より大きい選手を相手に上手い試合運びを展開する。特にボディへの技を多用し、はなれては飛び込んでの左ボディアッパー、右ストレート。接近戦ではヒザ蹴りをうまく使う。そして時折みせる右ショートアッパーが対戦相手を苦しめる。上村はそんな岩井のペースにはまってしまう。本戦は有効打がないまま延長へ入るがしばし岩井が仕掛けヒットを重ねていく。上村は応戦するもののいつもの技の切れがない。延長終盤、岩井の右ショートアッパーが上村を捉え後退する上村に岩井が連打を放ったところで時間となる。判定は旗が岩井に3本あがり岩井思わずガッツポーズ。決勝へ駒を進める。
いよいよ決勝戦、語堂vs岩井。179cm、120kgの語堂に173cm、83kgの岩井。この体格
差をいかし開始早々フックの連打で攻め入る語堂。これに対し岩井はうまく回りこんで今大会冴える右アッパーを繰り出す。語堂は大振りで技が単調になりなかなかクリーンヒットとならない。対する岩井は思い通りの展開ができている。ヒット数としては岩井が上回るが有効打なく延長へ。ペースを奪われている語堂はここで切り替えをみせる。フックに加え、左右の重いローを繰り出す。岩井の足にローの連打がヒット。足の止まる岩井。だが岩井も執念の攻撃をみせる。互いに引かないまま延長終了。判定は赤・白1本ずつ、引き分け2本、主審は再延長を宣告。再延長、主審の「始め」とともに語堂がラッシュをかける。岩井の足にダメージが残っているか防戦気味になる岩井だが何とかフック、アッパーを繰り出す。接近戦となり語堂は膝を使う。これがクリーンヒットし岩井の足がさらに止まる。最後まで諦めず撃つ岩井だが語堂の攻撃がそれを上回る。ここで時間の太鼓が響く。この瞬間両手を挙げる語堂。会場から大きな拍手が沸き起こる。そして判定、語堂に3本、岩井に1本、主審は語堂の勝利を宣告。語堂が前回大会につづき連続優勝を飾った。戦った両者は互いを認め中央で抱き合い固い握手を交わす。今大会最後の試合にふさわしいすばらしい試合となる。

最優秀選手に送られる【臥龍賞】には不屈の逆転勝利や頭脳的な戦略をみせた総本部指導員・尾園大輔が選ばれ、嬉しい初受賞となった。

試合結果
【重 量 級】 
優 勝 語堂正範(奥旨塾鳥取)
準優勝 岩井保憲(日本拳法)
第3位 上村直宏(佛教大学太道部)
敢闘賞 加藤誠次(大森道場)
殊勲賞 岡崎章太(影虎塾)
特別賞 関川孝史郎(新武塾)

【中 量 級】
優 勝 尾園大輔(奥旨塾本部)
準優勝 北窪訓之(フリー)
第3位 坂井大樹(奥旨塾滋賀)
敢闘賞 増村和也(奥旨塾広島)
殊勲賞 野崎 悟(影虎塾)
特別賞 田邊 知(修正館)

【軽 量 級】
優 勝 足達慶輔(奥旨塾本部)
準優勝 西村将哉(奥旨塾広島)
第3位 河野優一(奥旨塾大阪)
敢闘賞 渡部靖史(奥旨塾大阪)
殊勲賞 大西広之(拳聖会館)
特別賞 中神吉彦(修徳会)

    
臥 龍 賞(最優秀選手賞)
    尾園 大輔(奥旨塾本部)

  

Posted by taido at 18:25最新情報